Endless Summer

日記や本の感想など

中庸 aka グレーゾーン

白黒はっきりできれば簡単なのだけど、世の中は曖昧なことだらけで、自分自身の意見だってそれに輪をかけて曖昧だったりする。誰にでも言い分があって、どこにでも理屈がつく。絶対の正義はなくて、どこに立っているかで見える景色は違う。人それぞれとか場合によるとか便利な言葉で濁しながらも、自分の意見は持たなくてはいけない。意見がなくても好き嫌いは自然とあって、無数の好き嫌い(価値観)が集まって自分を形作っている。グレーは色としてちゃんと成立しているのに、真ん中っていうのは結局どっちでもないと思われがちだ。グレーは黒でも白でもない色なんて言われない。真ん中だって独立したポジションとしてもう少し認められてもいいと思う。真ん中にいるっていうのはどこにも偏らないということで、維持しづらい状態でもある。何かにあたって決断をしない、最終解答をしないっていうことは、シンキングタイムがずっと続くということだ。考えるのはしんどいし、めんどくさい。今日は黒だと思えたことが明日は白に思えたりする。落ち着かない。色々なことを想像したり調べたりして、それでも分からなかったり何とも言えない状況、そんなの疲れるし早く決めちゃいたいと思うのも無理はない。それでもそういう考え続けるっていう姿勢、白でも黒でもない、濃い目のグレーや薄めのグレー、または赤や青とかまで受け入れたり生み出したりする姿勢こそが真面目なのかなと思う。真剣にやるっていうのは何でもしんどい。