Endless Summer

日記や本の感想など

続ける人は偉い

何かを続けるのが苦手だ。自分はかなり飽き性だと思う。例えば部活。聞いて回ったわけではないけど、体感では今まで出会った人の8割くらいは中学もしくは高校で何らかの部活に入り、活動を続けた実績を持っていると思う。中には6年間を通して1つのスポーツをずっとやっていた人もいて、本当にすごいと思う。1つのことに集中する中で、嫌なこともあっただろうし、自信をなくすようなこともきっとあったと思うのだけど、それでも練習を続け、試合に出て、というようなことを続けられるのは何故なんだろう。精神力?自分だったらすぐに意味を問いただしてしまうと思う。野球部なら「なぜ自分は野球をしなくてはいけないのか」「速い球を投げることに何の意味があるのか、人は死ぬのに」みたいなことを考え出す。確信がある。正直いって、会社員をやっている今もそんな感じだ。

部活とは縁のない学生生活を送った。中学に入学してすぐソフトテニス部に入ったが、1、2か月で辞めたと思う。テニスはやったこともなかったし、試合をテレビで見たことすらなかった。もっとも、これは他の生徒だって似たようなものだったと思うけど。なぜ入部を決めたかというと、幼稚園から同じ学校に通っていた友達とたまたま何かで顔を合わせて、その友達がソフトテニス部に入部すると言ったから、何も考えずにくっついて行っただけ。その時のことは殆ど何も覚えていない。本当に何も考えていなかったんだと思う。ちなみにその友達とはそれまで特別仲が良かったわけではないし、部活を辞めてからはますます疎遠になってしまった。

部活に入っていた短い間、何回か朝練に出て、放課後の練習にも出た。元々運動神経が悪いから上達も遅かったし、楽しくもなかった。学校から帰る坂道で、足が痛いなー、疲れたなーと思っていた記憶はある。あとはひたすら軟式ボールを握ったり、転がしたりしていた。順番でボールを打たなくてはいけない練習の時は自分も参加してラケットを振った(空振りが多かった)が、自主練習の時は殆ど真面目にやっていなかった。ラケットでボールをバウンドさせてリフティングみたいなことをしてはボールを落とし、拾ってまた同じことをしていた。もしくはただラケットを手で回しながら、さぼっているのがバレないようにウロウロしていたと思う。

その態度が気に入らなかったのか、下手なのにヘラヘラしていたのが気に食わなかったのか、ガキ大将みたいな男子から軽くいじめのようなことをされたのを覚えている。何をされたかはいまいち覚えていないが、それもあって部活を辞めたのかもしれない。

父親に退部の許可を取って、顧問の先生に話した。「早すぎるんじゃないかなあ」というようなことを苦笑いで言われたが、強く引き止められるわけでもなく、あっさり辞められた。A4用紙半分くらいの退部届に記入して、それで終わり。同じ部活のメンバーにも、入部のきっかけになった友達にも誰にも報告しなかった。きっと変なやつだと思われていたと思う。

結局部活にはこれ以降、一度も入ることはなかった。これで癖がついてしまったのか、大学で見学した合気道サークルにも入会はせず、探検部も体験入部のみで終わった。学校を中退することはなかったものの、卒業後に入った会社も腰を据えるというわけに行かず、今も居場所を転々としている。考えてみれば引越しの回数も多い。

今も続けている勉強、続いている趣味はわずかにある。どれだけ平凡なものであっても、飽き性の自分にとってはかけがえのないものだと思う。