Endless Summer

日記や本の感想など

2020/07/10(日記)

ようやく金曜日だ。雨は降っていない。明け方肌寒くて久しぶりに布団を被って寝ていた。今日もコーヒーを飲もうと思ったが時間がなく諦めた。代わりに緑茶を一杯入れた。カフェインはコーヒーより緑茶のほうが多いと確かどこかで読んだ。ぼんやりしていたら家を出る時間を過ぎていて駅まで走った。

仕事は今日も無風。宅急便の手配やメール返信をするなど。午後、ボーナスの支給日だったことを思い出し、携帯で口座残高を確認した。思ったのとほぼ同じ金額が入金されていたので、嬉しいとか残念という感情はなかった。画面を閉じてすぐ紙の明細が配られた。四辺が袋とじになっており、端をぺりぺりと切り取って開ける。配られた後、気にしていない風でさっさとカバンにしまう人もいれば、すぐ開けだす人もいて、自分はすぐ開けるほう。目立つと恥ずかしいので点線部分に何度も折り目をつけて、音を立てないよう慎重に切り取る。山折りと谷折りを繰り返していると、どこからかピリ、ピリと紙を破る音が聞こえてくる。すぐ開ける派の人が一足先に封を開けているようだ。かたつむりがキャベツをかじるような音で可笑しい。自分のを開けてみると当然さっき口座残高で確認した金額と同じで、すぐ引き出しにしまった。

退社間際にデスクで携帯を覗き込んでいたら、突然頭の上でハサミの音がした。驚いて顔を上げると、先輩が観葉植物の枯れた枝を剪定していた。「負のオーラが出てたので」とのこと。植物のことではなく、SNSに没頭していた自分について言われているようで不安になった。少し姿勢を正した。冬から出しっぱなしになっていた加湿器も片付けようとしていたので、手伝うために近寄ったところ、「まず掃除しないといけないから、来週やります」とテキパキ言われ、すごすごと引き下がった。我ながら気が利かない。負のオーラ、多分出ている。心にも窓が付いていれば全開で換気するところだが、うまく行かないことが多く、どうしたものか。